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今、気をつけたい " ノロウイルス " = 東京新聞の社説にも

 ノロウィルス写真

ノロウィルス?ノロウィルス?


東京新聞 社説 2012年12月22日
ノロウイルス 対策はまず敵を知ろう

 ノロウイルスとみられる感染性胃腸炎が流行している。子どもから高齢者まで感染は拡大の一途だ。強い感染力のあるウイルスを封じ込めるには、まず敵の特徴や具体的な対策を知ることである。

 ノロウイルスは冬に多く発生する食中毒の原因だ。食事などを介して感染すると小腸で増殖する。一〜二日の潜伏期間の後、猛烈な嘔吐(おうと)や下痢に繰り返し襲われる。重症だと一日十回以上にわたって苦しめられる。治療薬はなく対症療法しかない。

 体力が低下した高齢者は感染すると深刻化する場合がある。今月、大分県内の病院に入院中の男性患者(84)がノロウイルスによる感染性胃腸炎で死亡した。介護施設などのほか小学校や保育所などでも被害が出ている。

 感染は世代を問わない。千葉県内のホテルに宿泊中の中学生らが症状を訴え、六十人以上が病院に搬送された。

 広島県内の海上自衛隊基地でも隊員ら四十八人が下痢や発熱などの症状を訴え、一部の人からノロウイルスが検出された。

 国立感染症研究所によると、最近一週間に全国約三千の小児科の医療機関が報告した感染性胃腸炎患者数は六万一千人を超えた。この十年間では二〇〇六年に次ぐ猛威だ。患者発生のピークは例年十二月で引き続き警戒が要る。

 ノロウイルスの特徴はその強力な感染力だ。感染拡大を防ぐには手洗いや、家族間のタオルの共有を避けるなどインフルエンザと同じ対策に加え、さらに注意点がある。まずそれを具体的に知ることが大切だ。

 患者の嘔吐物には大量のウイルスが含まれる。〇六年にホテルでカーペットに付いた患者の嘔吐物の消毒が不十分で、乾燥したウイルスが空気中に浮遊して三百人超が発症したケースもある。

 嘔吐物の処理には使い捨てのエプロン、マスク、手袋を着用する。拭き取った後の床などは塩素系薬剤で消毒する。拭き取りに使ったペーパータオルなどはビニール袋に入れ密閉して廃棄する。

 便にもウイルスが混じっているのでトイレのドアノブを消毒したり、患者の汚れた衣服は熱湯消毒するなど細心の注意が必要だ。

 感染が疑われたら医療機関で治療を受け、感染経路を調べて拡大を防ぐことも重要になる。インフルエンザも流行期に入った。年末年始は多くの人が移動し感染を広げやすい。正しい知識で防ぎたい。

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